卵殻膜美容液のビューティーオープナーの主要成分は何といっても卵殻膜エキスです。
そこで、この記事では卵殻膜についての効果や副作用の危険性などについてその詳細を解説したいと思います。
Contents
卵殻膜エキスとはそもそも何?
卵殻膜が何かというと卵の殻と白身の間にある薄い膜のことです。
ゆで卵などでよく目にするペラペラの皮というと分かりやすいかもしれません。
この卵殻膜が東大などの研究などで「美容や健康に非常に優れた効果が期待できる」ということが分かったことから近年ではサプリメントなどの健康食品や美容液などの化粧品に配合されるようになってきました。
その化粧品に配合されている卵殻膜から抽出したエキスが卵殻膜エキスです。
卵殻膜エキスの化粧品で期待できる働きとは
卵殻膜エキスがこれほど注目されるようになったのはその美容における働きの大きさからです。
様々な働きが期待できるのですが中でも注目すべき働きは以下の4つです。
- 3型コラーゲン(ベビーコラーゲン)を増やす働きがある
- 美肌細胞(ヒト繊維芽細胞)を助けることでコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する
- 美白成分として知られるアミノ酸のシスチンが非常に多く含まれる
- 人の肌に存在する保湿物質を構成するアミノ酸が非常に多く含まれる
これらを順番に見ていきましょう。
3型コラーゲン(ベビーコラーゲン)を増やす働き
人の肌の70%を占める物質がコラーゲンというのはよく知られていますが、実はそのコラーゲンにはいくつかの種類があります。
3型コラーゲンというのはその中の一つの種類で赤ちゃんの肌に多く含まれるのでベビーコラーゲンと言われています。
赤ちゃんの時は最大50%が3型コラーゲンを占めるのですが、大人になるにつれて減少してしまい5%未満になると言われています。
一方で、資生堂などの研究では大人の肌のハリ不足はこの3型コラーゲンの減少が大きく関わっていることが分かりました。
つまり、肌のハリ・弾力アップなどのエイジングケアには3型コラーゲンの対策が非常に大事になっているのです。
しかし、この3型コラーゲンは自分で生み出すこともできない上にコラーゲンサプリを摂取しても増えない、食事からも摂取できないことが分かっています。
そんな中で、卵殻膜は3型コラーゲンを増やすことが出来る非常に珍しい成分として脚光を浴びているのです。
実際、卵殻膜のメカニズムが先端科学によって明らかにされアメリカの論文などにも掲載されることで今世界的に注目が集まっています。
美肌細胞(ヒト繊維芽細胞)を助ける働き
人の肌には美肌細胞と呼ばれる細胞があります。
この美肌細胞、正式には「ヒト真皮繊維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)」という細胞のことでコラーゲンやヒアルロン酸を生成する働きをする細胞です。
つまり、美肌細胞があるから肌のコラーゲンやヒアルロン酸が生み出されるわけですね。
この美肌細胞は加齢とともに減少し、結果的に肌のヒアルロン酸やコラーゲンも衰えてしまいます。
その結果、肌そのものの保湿力が低下し、ハリがなくなりしわやたるみなど様々な年齢肌の悩みが出てくるようになります。
しかし、卵殻膜エキスは美肌細胞そのものを元気にすることで、肌で生み出されるコラーゲンやヒアルロン酸を増やす効果が期待できます。
アミノ酸のシスチンによる美白効果
卵殻膜にはいろいろな成分が含まれていますがその中でも目を引くのが美白成分で知られるシスチンです。
このシスチンはメラニンの原因となる酵素であるチロシナーゼの活性化を抑制する効果があるとされています。
ですので、シミや色素沈着などを予防するのに優れた効果が期待できます。
このシスチンは卵殻膜以外の原料などからも摂取できるのですが、配合量が卵殻膜が圧倒的に多くなっています。
- 卵殻膜・・・約13g
- 粉末状小麦タンパク・・・約2g
- 粉末状大豆タンパク・・・約1.5g
- かつお節・・・約1g
- その他の食品・・・1g未満
他の原料と比べても圧倒的なシスチンの配合量があることが分かりますね。
人の肌に存在するアミノ酸による保湿効果
人の肌には「肌そのものの保湿力」に大きく関わっている天然保湿因子(NMF)と呼ばれる物質があります。
その名の通り、肌の水分保持に大きく関わっているのですが16種類のアミノ酸が主要成分になっています。
そして、卵殻膜にはこの16種類のアミノ酸全てが入っています。
- アスパラギン(アスパラギン酸)
- トレオニン
- セリン
- グルタミン(グルタミン酸)
- プロリン
- グリシン
- アラニン
- バリン
- メチオニン
- イソロイシン
- ロイシン
- フェニルアラニン
- チロシン
- リシン
- ヒスチジン
- アルギニン
ですので、人の肌によく馴染む上に、天然保湿因子の材料ともいえるアミノ酸になるので優れた保湿効果が期待できると言えます。
卵殻膜エキスで期待できる効果
ここでは卵殻膜エキスで期待できる効果についてまとめていきます。
- 保湿効果
- 浸透力アップ
- 年齢肌への効果
- 毛穴への効果
- 美白効果
保湿効果
卵殻膜エキスに含まれるアミノ酸は天然保湿因子(NMF)の材料になる成分なので優れた保湿効果が期待できると言えるでしょう。
また、コラーゲンやヒアルロン酸などの生成をする美肌細胞(ヒト繊維芽細胞)へ働きかける効果もあります。
短期的に目に見えて効果が出るものではないものの、使い続けることでコラーゲンやヒアルロン酸の生成力がアップし、肌そのものの保湿力にも良い効果が期待できます。
浸透力アップ
卵殻膜エキスは人の肌に存在するアミノ酸に近い成分で作られているので肌に浸透しやすいという特徴があります。
ですので、卵殻膜エキスは他の美容成分などの浸透力アップの効果も期待できます。
年齢肌への効果
美肌細胞の働きを助け、ベビーコラーゲンの生成を促すことで肌のハリ・弾力アップの優れた効果が期待できます。
乾燥小じわだけでなく、コラーゲン不足などが原因で起こる深いシワやたるみなどにも非常におすすめできる成分ですね。
毛穴への効果
毛穴が目立つのは大きく3つの原因があります。
- 肌が乾燥することによる乾燥毛穴
- 肌が乾燥することで逆に皮脂が出過ぎてしまうオイリー毛穴
- たるみが原因のたるみ毛穴
卵殻膜エキスは保湿力も優れている上に年齢肌への効果も期待できるので、あらゆる毛穴の悩みに効果が期待できると言えます。
美白効果
卵殻膜エキスはいわゆる厚生労働省の認可を受けている美白有効成分ではないので実は美白効果を謳うことはできません。
ただ、美白などの化粧品でも使われるシスチンがたくさん配合されているので、成分としては肌の透明感アップなどの優れた効果が期待できます。
ただ、この中でも一番に効果が期待できるのはしわやたるみなどの年齢肌対策です。エイジングケアをしたい人に一番におすすめできる成分だと言えます。
卵殻膜エキスの副作用やアレルギーの危険性について
卵殻膜は卵を原料に作られている成分になるので安全性は非常に高いです。
ただ、おそらく安全性が気になるのが「卵アレルギーの人」だと思います。
実は卵アレルギーの人も安全性については特に問題ないです。
というのが、卵アレルギーの原因物質は卵の卵白に含まれているタンパク質成分である「オボアルブミン」や「オボムチン」が原因と言われているからです。
これらの物質は卵白には入っているものの卵殻膜には含まれていないのでアレルギーの心配はいりません。
ちなみに、キューピー株式会社が加水分解卵殻膜のアレルギーテストをした際には以下の結果になっています。
- 皮膚一次刺激性試験 刺激性なし
- 皮膚感作性試験 陰性
- 眼粘膜刺激性試験 刺激性なし
- ヒトパッチテスト 異常なし
ですので、大半の人は問題なく使えることが実験からも分かりますね。
もちろん、全員が絶対に安心というのはこの世にはないので、パッチテストをしてから使うのがおすすめです。
ただ、それ以上に大きなデメリットはどちらかというと好みが分かれやすい臭いという点です。硫黄系の臭いがする成分になるので苦手な人は注意が必要です。
卵殻膜エキスの効果と副作用 まとめ
以上、長くなりましたが最後に簡単にまとめておきます。
- 卵殻膜とは卵の殻と卵白の間の薄い膜のこと
- ベビーコラーゲンの生成を促す非常に珍しい成分で年齢肌に特におすすめ
- 他の原料に比べて美白効果が期待できるシスチンの含有量が圧倒的に多い
- 人の肌に似たアミノ酸がたくさん配合されていて保湿力も期待できる
- あらゆるタイプの毛穴への悩みにもおすすめ
- 副作用やアレルギーの危険性はほとんどない
卵殻膜エキス配合の化粧品で一番売れている商品はビューティーオープナーなので気になる場合はビューティーオープナーをチェックしてみてください。