ビューティーオープナー全成分の効果と副作用について徹底検証【アレルギーの危険あり】

大人気の卵殻膜美容液がビューティーオープナーです。

優れた効果が期待されるアイテムですが、同時に不安視されているのがその安全性です。

私自身も敏感肌で化粧品によっては刺激が出るので一番最初に使う際に「安全なのかどうか」が一番気になるところでビューティーオープナーを使う前に成分についてしっかり検証しました。

で、ビューティーオープナーは人によっては避けた方が良いかもしれない成分も入っていることが分かりました。

そこで、今回の記事ではビューティーオープナーの全成分を解析した上で、

  • 副作用などの危険性はないのか?
  • どういう効果が期待できるのか?
  • 避けた方が良い人は?

という点について解説したいと思います。

ビューティーオープナーの全成分の役割とその安全性の評価

ビューティーオープナーの全成分について効果が期待できる成分を青危険ではないものの個人的に安全性が少し気になる成分を赤で色分けしてみました。

水・BG・ペンチレングリコール・加水分解卵殻膜・ヒアルロン酸Na・スクワラン・カンゾウ根エキス・バラエキス・ローズマリー油・レモングラス油・ニオイテンジクアオイ油・デキストリン・オレイン酸ポリグリセリル-10・クエン酸Na・クエン酸

それぞれの詳細は以下の通りです。

成分名 安全性 役割
ベース成分
BG ベース成分

保湿剤

ペンチレングリコール ベース成分

保湿剤・抗菌剤

加水分解卵殻膜 美容成分

保湿やエイジングケアの効果

ヒアルロン酸Na 美容成分

保湿効果

スクワラン 美容成分

油分としてエモリエント(水分蒸発を防ぐ)効果

カンゾウ根エキス 美容成分

抗炎症効果

バラエキス 美容成分

保湿効果

ローズマリー油 香料

抗酸化

ニオイテンジクアオイ油 香料

肌の保護、ハリツヤアップ

デキストリン 増粘剤
オレイン酸ポリグリセリルー10 植物由来の界面活性剤
クエン酸Na ph調整剤
クエン酸 ph調整剤

全体としては安全性が気になる成分は3つあります。

それがカンゾウ根エキス、ニオイテンジクアオイ油、オレイン酸ポリグリセリルー10です。

神経質になるほど危険かというと決してそんなことはないですが、敏感肌の人はもしかしたら刺激が出るかもしれない成分になっています。

化粧品の成分で毒性が高いと言われているパラベン(防腐剤)で大体500人に1人くらいの割合で刺激が出るのですが、これらの成分はパラベンに比べると安全性は高いと思います。

ですので、刺激が仮に出るとしても滅多に出ないはずです。

ただ、敏感肌やアトピー肌の場合はその確率はやや高いのかなという印象になるので注意が必要です。

ビューティーオープナーで考えられる副作用・アレルギーの危険性について

では、具体的にビューティーオープナーを使ったことで起こり得る副作用の可能性について見ていきたいと思います。

副作用やアレルギーが考えられる成分について

カンゾウ根エキス

カンゾウ(甘草)の根はグリチルリチン酸ジカリウムなどの医薬品でも目にする抗炎症成分の原料が取れることで知られています。

ですので、カンゾウ根エキスは抗炎症効果が非常に高く、肌荒れやニキビ、かぶれなどに非常に優れた効果が期待できます。

一方でこの成分はまれにスティンギングといってチクチクする感覚が出たり、燃焼感覚が出る場合があることで知られています。

また、ごくまれに接触性の皮膚炎反応が出る場合もあります。

ニオイテンジクアオイ油

ニオイテンジクアオイ油は香料としてほんの少しだけ配合されていると思われます。

この成分はあまり知られていないですがごくまれにアレルギー反応が出る場合があることで知られています。

また、精油の中でもホルモン作用があるので妊娠初期は避けた方が良いと言われています。

配合量としては香料なので1滴とかそれくらいだと思うので神経質になる必要はないのですが、念のため妊娠初期の人や妊活中の人は避けた方が無難かなと思います。

オレイン酸ポリグリセリル-10

植物由来の界面活性剤になっています。

界面活性剤としては安全性が高く、天然由来なので肌のバリアゾーンを破壊するなどの副作用はないとされています。

ただ、特別肌が弱い人が使うと刺激が出る可能性はゼロではないと思うので念のため注意しておくと良いかなと思います。

実際にビューティーオープナーを使ってこれらの副作用は出るのか?

以上、ちょっとだけ怖いことを書いたかもしれませんが実際にはメーカー側もここに書いたようなことは当然知ったうえで商品を開発しています。

たとえば、妊婦の人で「ビューティーオープナーを使ってしまったけど大丈夫?」という不安を感じるかもしれませんが、基本的に99.9%の人は全く問題ないと考えて頂いて構いません。

化粧品の世界では毒性が強いと言われるパラベンでも500人に1人しか副作用が出ないので、それよりも安全性が高い成分しか入っていないビューティーオープナーは副作用が出る可能性はまれだと思います。

ただ、絶対は言い切れないので念のためパッチテストをしたうえでお使いになるのがおすすめです。

編集部の評価
ビューティーオープナーの安全性は「絶対に安全」とは言い切れないですがかなり安全な化粧品だと思います。

 

市販の化粧品でよく入っているエタノールやパラベンなど刺激が出やすい成分は入っていないので大半の人は刺激など全く感じることなく使うことができます。

 

ただし、妊娠初期や妊活中の女性はニオイテンジクアオイ油が唯一気になるので念のため避けた方が良いかなと思います。香料なので数滴くらいしか入っていないと思いますが少し神経質なくらいでもいいかなと思います。

ビューティーオープナーの成分と期待できる効果

続いてはビューティーオープナーの成分の中でも効果が期待できる成分について見ていきたいと思います。

加水分解卵殻膜

いわゆる卵殻膜エキスのことです。

卵殻膜エキスには大きく4つの効果があります。

  • ベビーコラーゲン(3型コラーゲン)を増やす働きによる肌のハリ・弾力アップ
  • 美肌細胞(ヒト繊維が細胞)を活性させることによる肌のコラーゲンやヒアルロン酸の生成促進(ハリ・弾力アップ)
  • 天然保湿因子の原料になるアミノ酸が入っていることによる保湿効果
  • アミノ酸のシスチンによる美白効果

特にベビーコラーゲンというコラーゲンは赤ちゃんの肌に多く含まれている柔らかくてハリ・弾力のもとになるコラーゲンのことなのですが、大人になると減ってしまう事が分かっています。

しかも、体内でベビーコラーゲンを作り出すことが出来ないので普通に生きていると年齢と共に減り続けてしまうのですが、卵殻膜にはこのベビーコラーゲンを増やす働きがあることが分かっています。

ベビーコラーゲンを増やすにはこれまではベビーコラーゲン注射を美容クリニックでするくらいしか方法がなかったので、今、卵殻膜エキスがとても注目を集めているのです。

ヒアルロン酸Na

ヒアルロン酸はとても保水力が高い物質で1gで6リットルもの水分を抱え込む性質があることが分かっています。

優れた保湿力に加えて肌を柔らかくする効果も期待できます。

スクワラン

スクワランは油分として配合されています。

油ですが人の肌にも存在するのでよく肌に馴染み肌から水分が蒸発するのを防ぐエモリエント効果が期待できます。

カンゾウ根エキス

優れた抗炎症効果がある成分で、医薬部外品の有効成分にもなっているグリチルリチン酸ジカリウムなどの原料にもなる成分です。

肌荒れやニキビ、かぶれなどに優れた効果が期待できます。

また、メラニンの生成などを抑える働きなどもあることが分かっているそうです。

バラエキス

バラエキスは保湿のほか抗アレルギーなどの効果も期待できます。

また、主な成分であるオイゲイニンは、抗酸化作用のある ポリフェノールなので肌が老化してさびつくのを防ぐ働きが期待できます。

ビューティーオープナーの効果 早見表

ここまで一つずつの成分について見てきましたがこちらではどういう効果が期待できるのかを一覧表にしました。

項目 評価
保湿力
肌のハリ・弾力アップの効果
しわへの効果
たるみへの効果
シミへの効果
くすみへの効果
肝斑への効果
クマへの効果
毛穴への効果
ニキビへの効果
ニキビ跡への効果
肌荒れへの効果
赤ら顔への効果

保湿力

ビューティーオープナーそのものが保湿力が圧倒的に高いわけではありません。

ただ、導入美容液として以降の基礎化粧品の浸透力が高くなるので全体として保湿力が非常に実感できます。

また、卵殻膜エキスには肌に含まれるベビーコラーゲンやヒアルロン酸などを増やす働きがあることが分かっています。

よって、使い続けることで肌そのものが持つ保湿力が上がる効果が期待できます。

肌のハリ・弾力アップの効果

ビューティーオープナーの卵殻膜エキスはベビーコラーゲンなどの生成を助ける働きがあるとされています。

ベビーコラーゲンは赤ちゃんの肌に多く含まれるコラーゲンで肌のハリや弾力に大きく関わっている物質です。

よって、肌のハリ・弾力アップには非常に優れた効果が期待できます。

MEMO
コラーゲン配合の化粧品はたくさんありますが、そのコラーゲンが自分の肌のコラーゲンになるわけではありません。一時的に肌に吸着することによる保湿効果しかないのです。一方で卵殻膜エキスは肌そのもののコラーゲンを増やす働きが期待できるのでそのまま肌のハリ・弾力アップに繋がります

しわへの効果

しわには大きく二つの原因があります。

  • 浅い小じわ・・・表皮の乾燥が原因
  • 深いしわ・・・繊維芽細胞が老化することでコラーゲンなどが不足することが原因

乾燥小じわは保湿されることで目立たなくなりますが、深いしわになってくるとエイジングケアが必要になります。

ただ、その点でビューティーオープナーは美肌細胞(ヒト繊維芽細胞)を活性化する働きにより肌のコラーゲンの生成を助ける働きがある上に、ベビーコラーゲンと呼ばれる3型コラーゲンを増やす効果が期待できます。

ですので、深いしわの原因に直接アプローチする働きが考えられるのでしわ対策には非常におすすめです。

たるみへの効果

肌のコラーゲンやヒアルロン酸などが不足すると深いしわができますが、それがさらに悪化すると重力に負けてたるみになります。

ただ、原因はしわと同じなのでビューティーオープナーはたるみ対策にも非常に優れた効果が期待できます。

シミへの効果

注意点として、ビューティーオープナーはいわゆる美白効果を謳っている医薬部外品ではありません。

ですので、美白効果という点では美白化粧品ほどは期待できないと考えた方が良いです。

ただ、成分で見た時にはシミなどへの効果が期待できる成分が入っています。

シミ対策としてはほとんどの成分は以下のどちらかに作用します。

  1. シミを予防する効果
  2. シミの排出を促す効果

ビューティーオープナーの場合、1.のシミ予防に効果が期待できる成分が入っています。

まず卵殻膜に非常にたくさん含まれるシスチンはメラニンの原因となる酵素であるチロシナーゼの活性化を抑制する効果があるとされています。

また、カンゾウ根エキスにはメラニンの情報伝達物質を阻害する働きがあるのでこちらもシミ予防への効果が期待できると言われています。

これの成分によりシミ予防という意味ではある程度の効果が期待できると言えます。

くすみへの効果

くすみは肌に透明感やツヤがない状態の事で色々な要因が複合することで起こります。

ただ、大きな原因は以下の3つです。

  1. メラニンが増えることによる色素沈着
  2. 肌の乾燥や肌荒れによる肌の凸凹
  3. 肌の血行不良

まず、1.についてはビューティーオープナーの卵殻膜には非常に多くのシスチンが含まれることからメラニン対策ができます。

そして、2についても優れた保湿力がある上に、カンゾウ根エキスの抗炎症効果がある成分が入っています。

血行不良についてはビューティーオープナー自体での対策はそこまで出来ないのですが、つける際にマッサージをひと手間入れるだけで血行促進になりますし成分がより肌に浸透しやすくなります。

これらによりくすみ対策にも優れた効果が期待できると言えます。

肝斑への効果

肝斑はシミと見た目が似ていますが、紫外線などに加えて女性ホルモンなども関わって出来ています。

ですので、より対策が複雑になるのでビューティーオープナーでの対策は少し難しいかと思います。

クマへの効果

一言でクマといっても原因は色々あります。

  1. 青クマ・・・目の下の血流の滞りが原因
  2. 黒クマ・・・コラーゲン不足などによりたるみが出来てくぼむのが原因
  3. 茶クマ・・・目の下の色素沈着や小さなシミなどが原因

この中でビューティーオープナーで効果が期待できるのは特に2.の黒クマです。

卵殻膜の働きによりコラーゲンの生成を促すことで対策ができます。

また、3.の茶クマに対しても卵殻膜に含まれるシスチンにより色素沈着を予防することで多少の効果が期待できます。

毛穴への効果

毛穴は大きく二つの原因があります。

  1. 乾燥が原因の乾燥毛穴、オイリー毛穴
  2. 加齢が原因のたるみ毛穴

ビューティーオープナーは保湿力・年齢肌の対策ともに優れているという点から毛穴対策にも非常に効果が期待できます。

ニキビへの効果

ビューティーオープナーに入っているカンゾウ根エキスはグリチルリチン酸ジカリウムの原料としても知られていて非常に優れた抗炎症効果が期待できます。

医薬部外品として配合されているわけではないのでいわゆるニキビ治療薬ではないのですが、成分としてはニキビへの効果も期待できます。

ニキビ跡への効果

卵殻膜に非常にたくさん含まれるシスチンは酵素チロシナーゼの活性化を抑制する効果があるのでニキビ跡への効果も期待できます。

肌荒れへの効果

抗炎症効果が期待できるカンゾウ根エキスにより肌荒れにも優れた効果が期待できます。

赤ら顔への効果

赤ら顔にも原因が色々とあるので一概には言えない部分があります。

ニキビやニキビ跡などの炎症による原因の場合は抗炎症成分が入っているビューティーオープナーで良くなる可能性があります。

一方で毛細血管などが拡張しているような場合は本質的な改善にはならない可能性が高いです。

編集部の評価
ビューティーオープナーの効果は非常に多岐に渡ります。

 

ただ、おすすめなのは年齢肌の悩みがある人や老化を感じる人、年齢と共に肌が乾燥するようになって悩んでいる人、毛穴ケアをしたい人、肌荒れなどの肌トラブルをトータルで良くしていきたい人ですね。

 

美白効果も成分としては期待できますがいわゆる美白効果がある医薬部外品ではないので美白については期待しすぎは禁物かと思います。

ビューティーオープナーの安全性と効果 まとめ

この記事ではビューティーオープナーの成分の一つ一つを見ながら安全性・効果などについて検証しました。

最後に簡単にまとめておくのでぜひ、参考にして頂けたらと思います。

  • 安全性は高く大半の人は刺激などなく使うことができる
  • 妊娠初期の人や妊活中の人は積極的にはおすすめしない
  • しわやたるみなどの年齢肌の悩みに非常におすすめ
  • 肌そのものの保湿力を高める効果が期待できる
  • 肌荒れやニキビなどの肌トラブルにもおすすめ
  • 美白効果も期待できるが美白の医薬部外品ではないので注意
  • あらゆるタイプの毛穴の悩みにおすすめ